西の魔女(フランスの田舎に今も居る魔女)
私の祖母(西の魔女)は、パリの直ぐ近くの谷に住んでいます。
綺麗な大きな川が流れていて、パリまで電車で20分足らずだなんて信じられない程、自然が豊かなところです。
子供の頃はよく森の中や、川の水車小屋に遊びに連れて行ってもらいました。
野生の野いちごや花の咲き乱れる森の中では、
野ねずみや、時には馬の放牧の群れにであることも有りました。
私は馬が大好きで(午年生まれのせいもあるかもしれません)、「Cheval!!」と叫んでは馬に近づいてゆこうとするので、「non, non」と笑顔で良く怒られていました。
真っ黒な瞳に真っ黒な目の私。
東洋的な不思議な目の形をしていて、「カラスみたい!」とフランスでは心無いことを言われることも有りましたが、祖母はいつも優しく、「とっても神秘的で、素敵じゃない!」と言ってくれました。
そんな祖母は、ジャムやティザン(ハーブティー)、お料理の天才です!
そして、祖母と一緒にする家事はどんな時も楽しいのです。
お庭には、私の大好きなイチジクの木、ハーブ、ジャムにするための果実やお花が植わっています。
庭小屋も、庭に面した馬小屋も、私の大切な秘密基地でした。
日本に基本的に住んでいるので、なかなか会えない西の魔女。
でも、彼女といっぱいお話がしたくて、フランス語を一生懸命勉強しました。
彼女は実は超高齢ですが今も健在!!
一人暮らしで、いつもフランスから温かいメッセージを送ってくれます。
そんな西の魔女との思い出や、今の生活に受け継がれている知恵をこれから、
私の生活のシェアから知っていただき、ヨーロッパの田舎の、伝統的なライフスタイルを共有できればうれしいです。